AMPの理念
一般社団法人アートミーツピープル(AMP)は芸術の力により、わが国を現在よりもなお一層、素晴らしい国にするために活動をしています。街角の公共建築物に芸術作品が溢れ、生活をしている人々や観光や仕事で訪れる人々に愉しみ、励まし、安らぎを与える空間になる事を考えただけでも楽しくなりませんか。AMPはいずれ公共芸術の充実により日本が住むだけで楽しく、人間性が磨かれるような国になる事を目指しています。
その為に、欧米各国や韓国での例にみられるように、公共事業費の一部を芸術作品に回すことの法制化に取組みたいと考えています。そしてそれを実現するためにも、多くの方々に公共芸術の良さ、必要性を認識して頂きたいと願っています。AMPはこうした想いの下、作家の方々のご賛同と大学側のご理解を得て、大学などの公共の教育・研究施設に優れた芸術作品の寄贈を進めて行きたいと考えております。
メッセージ
ミケランジェロは市庁舎広場にダビデ像を建立し、誇り高いフィレンツェ市民の団結を促しました。ダ・ヴィンチはサンタマリア・デル・グラッツェに最後の晩餐を描き、聖堂をこの上なく神聖な場所にならしめました。仏師・定朝の彫像は阿弥陀浄土の慈しみを実感として多くの人々の心に沁み渡らせ、狩野永徳は信長、秀吉政権の権力を芸術の力で荘厳の域にまで高めました。
いずれの国や地域においても、人類がまだ曙の時代の遺跡から発掘される石器や玉、土器などの完璧な美しい形象、そのために捧げられたであろう膨大な時間と労力を思うとき、芸術が人類の普遍的、原初的かつ根源的な精神活動であり、人間を人間たらしめる本来の属性であることが確信できます。
こうした芸術作品が公共の場所に多く展示されて多くの人々、特に多感な若い方々が優れた芸術作品に接する事により、芸術が本来持っている力である人間形成への貢献が実現される社会をともに作っていきたいと願っております。
(一部、AMPパンフレットより抜粋)